12月議会で質問した、デザイン・工芸センターのその後【高岡市議会議員・くまきよしき】

on 2022/03/24








こんにちは。
熊木義城です。



先日、高岡市美術館で開催しておられた、
「高岡市伝統工芸産業
 人材養成スクール修了制作展」

へ伺いました。





実は、この伝統工芸産業の
人材養成スクールは、


先日の12月の議会で質問した、
「デザイン・工芸センター」にて
実施されているメイン事業
であり、


デザイン・工芸センターで
学んだ生徒さんが、
ご自身の技術の限りをこめた
作品を制作され、


この修了制作展にて、
その作品と、
学びの過程を知ることができます。


(残念ながら本年度は3/11~3/13の間で、
 すでに展覧会は終了しております。)







主に金工のコース
そして漆工のコースがあり、
デザインも様々、
生徒の皆様の個性を活かした、
ユニークな作品が非常に多くありました。







特に、有名なアニメ、
「新世紀エヴァンゲリオン」の
『ロンギヌスの槍』
が、
小さなサイズで再現されている
作品には驚きました…!!!





本当にすごい技術力です。
ファンとして、
感動せずにはいられませんでした!!




また、漆器のコースの作品も、
うずらの卵を使って
装飾を施したデザインがあったり、




シンプルな作品ですが、
美しく漆を塗られた、
たくさんの作品を拝見しました。






実は、私は高岡市の
「ものづくり・デザイン科」の授業が
導入された当時の小学生
であり、


「漆をきれいに塗る」
だけでもとても難しく、
苦労した思い出があります…

ですからなおさら、
生徒さんの積み重ねの努力や、
ご指導にあたる講師の方々の
技術の高さを感じました。


改めて、
高岡の伝統産業を受け継ぐために
尽力されている皆様に敬意を抱き、
デザイン・工芸センターをはじめ、
サポートにあたる
市職員の皆様にも感謝しております。









さて、12月議会で私が行った、


「赤字である、
 デザイン・工芸センターの運営に関して、
 規模縮小を考えてはどうか」


という質問に対して、


『そんな施設があるとは知らなかった。
 取り上げてくれてよかった』



というお声から、


『伝統産業の大切さはお金で測れない。
 赤字の大きさだけで判断するなど乱暴』



というお声まで、
様々なご意見を伺いました。


たくさんの反応をいただき、
市政に目を向けていただいて、
本当にありがたいと感じているところです。



肯定的なご意見、
否定的なご意見、
それぞれ間違いはないと思っています。





その上で改めて、
私の考え方をお伝えいたしますと、


現状をベストととらえるのではなく、
『より良い形で』

存続することができないかを、
たえず探るべきではないか


ということです。






伝統産業の継承に課題があり、
デザイン・工芸センターにて
このような取り組みをされていることを
より多くの方に知っていただきたいと思いますし、


もちろん、
人材養成スクールのような取り組みは
高岡市の未来にとって
非常に大事な事業だと考えております。


だからこそ、
これからも事業を続けていくために、
更なる工夫ができるのではないか?

ということを主張いたしました。







デザイン・工芸センターが
赤字である原因の一つが
施設の維持管理にありますので、


「特定の施設を市が持たず、
 民間の工房を借りる形で
 スクールを継続してはどうか?」
という提案をいたしましたが、


当局の方々が納得できる形で
提案できなかったことは
私の力不足、知識不足であります。



納得の対案が大事であることを
痛感した質問でありました。


まだまだ賛否両論は
あるかとは思いますが、
多種多様な意見があるからこそ
対話によって
多くの方が納得していただける市政になるよう、
今後も励んで参ります。






最後になってしまいましたが、
修了制作展にご招待いただき、
当日は丁寧に案内いただいた
デザイン・工芸センターの職員の皆様に
心から感謝申し上げます。

ありがとうございました!