12月の議会で行った質問【その②】

on 2022/01/31

<兵庫県明石市・泉市長と>




熊木義城です。

前回に引き続き、
12月の議会で行った質問と、
その回答をお伝えしてまいります。

今回は、
大きなテーマの2つ目、
子育て環境の充実に関して
お伝えいたします。





私の政治信条の中で、
最も重要なもののひとつが、
「子育て環境のさらなる充実」です。




高岡市の少子化は
非常にはやいスピードで
進んでいます。


それは出生率の低さも
さることながら、
若い世代の流出も激しいからです。

この状況を見逃していては、
人口構造はさらにいびつな形になり、
まち全体が立ち行かなくなります。



今後の未来を担うこどもたちに、
そして子育てする
若い世代に対する支援を
より広げていく必要があり、

国の大きな動きを待たずして、
自治体の判断で
独自の政策を展開できることが
地方自治の良さの一つ
だと考えています。

若い世代の議員のひとりとして、
高岡市にもっと手厚いサポート体制を
つくってほしいという想いで、
今回の質問を作成いたしました。



【熊木質問①】

副食費の無償化にかかる予算の規模はどれほどか。


【当局回答】

3歳以上児にかかる副食費、市民税非課税世帯、低所得世帯、第3子世帯は県の事業や市の事業で補助を行っている。
長期で検討が必要であり、利用児童の増減や利用者世帯の所得状況など、不確定な要素があるので、影響と課題の洗い出しが必要。



【熊木質問②】

予算と財政状況を踏まえ、副食費の無償化を検討してはどうか。

【当局回答】

段階的に副食費免除対象者を拡大していくことを、国や県にも提案していきたい。




【熊木質問③】

第二子以降の保育料の無償化を、所得制限なしで実施するべきと考えるが、見解は。

【当局回答】

段階的に対象者を拡大していくことを、国や県に働きかけていきたい。





【熊木質問④】

第二子以降の保育料の完全無償化を実施するとなれば、予算規模はどれくらいになるのか。


【当局】

長期検討課題であり、利用者の入所状況、所得の変化など、不確定の要素が大きいので、影響と課題について洗い出しが必要。




【熊木質問⑤】

子育て環境の充実に向けて、今後の展望と重点的に取り組む政策は。



【当局】

生まれた環境に左右されず、地域や社会全体で子育てを支える環境づくりを目指す。取り組む政策として、令和3年8月に提示した「高岡を前に進めるロードマップ」で示した施策を、できることから進めていく。高岡市単独でできないものは国や県に相談したい。


以上です。


「副食費」というのは、
園児のおかず、
おやつにかかる費用のことで、

一般的に月平均4500~6000円ほど
かかると言われています。



今回は、副食費や、
第二子以降の保育料など、
具体的な子育てサービスの
無償化を目指してほしい、
ということをお伝えしたわけですが、

これは
ほかの自治体の事例をもとに
提案しました。

何度かこのブログでも
登場しているかと思いますが、
兵庫県の明石市です。



特に第二子以降の保育料の無償化は、
大きな影響があります。

まず、若い世代の移住が増えますし、
また、所得制限を設けないことで、
中間所得層、高所得層の移住も増え、
市税収入も増加するなど、
好循環を生み出しています。



もちろん成功事例の真似だけで
すべてがうまくいくとは限りません。

しかしながら、
若い世代に直接メリットのある政策を行うことは、
費用対効果の見込めない投資よりも、
よっぽど市民に寄り添った
還元の仕方だと思っています。



だからこそ、
これからハードではなくソフトを、
より重視する市政になるように
提案を続けていきたいと考えています。



建物やまちを大きく整備することも
これまでは大切とされてきました。
しかし、
立派なハコモノがあっても、
商業があっても、
その建物を使う、
仕事に従事する人がいなければ
どうにもなりません。


こんな思いを込めて、12月の議会に臨みました。






対して、市役所当局の
回答に関していえば、
具体的に道筋を示していただくことが
できませんでした。

これは私の聞き方が悪かったり、
当局の方との関係性が乏しかったことも
原因にあると思います。


なかなか理想を実現することへの壁は
幾重にもあることを感じた半面、
経験という収穫もありました。


まだまだ理想の高岡への道を
歩き出したばかりだと再確認して、
今後の議会活動に
臨んでまいりたいと思います。


またご意見、ご質問ございましたら、
SNS、メールにてお待ちしております。

長文、失礼しました。