12月の議会で行った質問【その①】

on 2022/01/21

質問作成にあたって、現地視察に行きました。



こんにちは。
熊木義城です。


今回はいよいよ、


先月の12月の議会で
行った質問について

解説していきます。

議員の行える権限として、
高岡市に
「ここはどうなっている?」
「もっと高岡をこう変えるべきだ」など、
意見を述べる機会をもらっています。
詳しくはこちらのブログをご参考ください。

http://kumakiyoshiki.com/2021/12/2440/




さて、
私たち「高岡愛」の議員メンバーとしては、
初めての議会質問となりました。


嶋川議員は「不妊治療」
出町議員は「カラス対策」

というテーマで、
それぞれ質問されていましたが、

私は今回、大きく2つのテーマ
質問いたしました。

それは、


「公共施設の再編について」

「子育て環境の充実」

この二点です。





今回のブログでは、
この質問をした経緯や想い
それに対して、
高岡市当局からは
どんな回答があったのか

お伝えします。


かなり長くなりますので、、
2回に分けまして・・

今回は
公共施設についてのやりとり
をお送りします!




1、公共施設の再編について


私は今回、
高岡市の公共施設のなかでも、
「デザイン・工芸センター」
という施設について詳しく質問しました。

あまり多くの市民の皆様には
なじみのない施設かもしれません。




高岡市の公共施設には
多くの種類があります。

教育施設の学校や、
文化施設のコミュニティセンターなど、

多くの施設が、
市民に身近なサービスを提供したり、
地域コミュニティの維持や
活性化を目的に運営されています。


収支だけでみれば、
赤字の施設がほとんどですが、

多くの市民の方が利用されるので、
市民サービスの一環として
行政が行っているわけです。


しかしながら、
今回「デザイン・工芸センター」に
焦点を当てた理由は、

利用者が他の施設に比べて、
非常に少なかったから
です。


加えて、収支状況も悪く、
他施設よりも
比較的大きな赤字を出していました




もちろん、
収支状況が悪いだけで廃止すべきという
乱暴なことを言うつもりはありません。



しかし、
利用者も他施設と比べて少ない施設を、
毎年大きな赤字を出しながら
運営することが、
本当に正しいのでしょうか。


このような想いから、
今回の質問を作成しました。


【熊木質問①】

デザイン・工芸センターの役割、また、地場産業センターや、整備が予定されているテクノドーム別館の「ものづくり体験施設」はどのように棲み分けているのか。


【当局回答】

役割⇒
デザイン・工芸センターは、地場産業にかかるデザイン開発、人材育成などの企業支援を行い、地域産業の振興と発展を図るという役割を担っている。
具体的な事業は、伝統産業後継者育成が目的の「伝統工芸産業人材養成スクール」、関連企業と製品の開発に取り組む「新クラフト産業・デザイン育成支援事業」がある。

棲み分け⇒
高岡地域地場産業センターは、地場産業品の普及や地場産業の情報収集、提供の機能を持っている。
テクノドーム別館の施設は、現在基本計画の見直しも視野に検討中。





【熊木質問②】

デザイン・工芸センターの過去3年間の利用状況と収支状況は。



【当局回答】







【熊木質問③】

「高岡市公共施設再編計画」において、デザイン・工芸センターの方向性を、「コスト削減」としているが、どのように進めていくのか。



【当局回答】

さらなる利用促進に努めることで、収入増に努めていく。また、これまで維持費削減や備品の見直しをやってきた。今後は設備機器面でのコスト削減を進める。





【熊木質問④】

コスト削減を行いながら後継者育成を継続するため、高岡市で施設をもたず、民間企業に工房をお借りして事業をつづけるなど、連携を図ってはどうか。


【当局回答】

現在ある施設をできる限り効果的に維持・利用しながら、民間施設の借用については今後の検討課題にしたい。




以上が今回質問いたしました、
大きいテーマのひとつ、
「公共施設の再編について」です。


みなさま、どうお感じになるでしょうか?
特に私がお伝えしたいことは、
繰り返しになりますが
利用者の少なさと収支です。




例えば、
「高岡御車山会館」
令和元年度の利用者数は約25000人です。
同年度の収支はマイナス3400万円になります。


また、
デザイン・工芸センターと同じく、
産業系施設の「まちづくり福岡工房」は、
令和元年度の利用者数は1万人
収支は数百万円のマイナスにとどまっています。

改めて、デザイン・工芸センターにおける、
令和元年度の利用者数は2022人
収支はマイナス5056万円ということを考えると、
そのおかしさが際立っているのではないでしょうか。


さらに付け加えると、
5000万円という予算
とても大きいもので、
以前市内を走行していた、
コミュニティバス‘こみち‘の年間の予算が4000万円でした。


つまり、コミュニティバスの
年間予算を上回る赤字が毎年、
利用者が2000人の施設に使われています。



高岡市は基本的には
現状を大きく変えずに
この施設を維持していくとの答弁でしたが、

私は、この実態を踏まえて、
一刻もはやく改善に向けて
取り組まなければいけないと考えています。


この想いを質問を通して伝えましたが、
なかなかすぐに変えていくのは難しい
という印象でした。



私は、
地域コミュニティと結びつきが濃い
教育系・文化系の施設は、
維持に向けて努力すべきと考えていますが、

市民の皆様の税金で運営していますので、
利用者の少ないところに関しては、
しっかりチェックしていく必要があると思っています。




気になるところがあれば
またSNSなどでコメントをお待ちしています。


次回は、
大きなテーマの2つ目、
子育て対策についての質問について載せます。